[春秋要約170419]長崎地裁の判決は諫早湾開門差し止めだが、漁業と農業を引き裂いた国が解決すべきだ。<40文字> #sjdis #sjyouyaku
2017/4/19付 鏡のような海。この表現がぴたり当てはまるのは長崎県の諫早湾だろう。湾の北側を走るJR長崎本線の車窓にも、南側に敷かれた島原鉄道の行く手にも、にぶく光る真っ平らな海が広がる。...
No time like the present!!
2017/4/19付 鏡のような海。この表現がぴたり当てはまるのは長崎県の諫早湾だろう。湾の北側を走るJR長崎本線の車窓にも、南側に敷かれた島原鉄道の行く手にも、にぶく光る真っ平らな海が広がる。...
2017/4/17付 伊丹十三監督の映画「タンポポ」は本筋を離れた小話が面白い。そのひとつに、企業の幹部が取引先の重役連をフランス料理でもてなす段がある。分厚いメニューを渡され、みんな無難に舌平...
2017/4/4付 たった7万円でヨーロッパ旅行に行ける――。1981年に放映された山田太一さん脚本のドラマ「想い出づくり。」は、ツアー会社のこんな誘いに応じた3人の女性が主人公だった。1ドルは...
2017/3/23付 できることなら春に桜の花の下で死にたいものだ。お釈迦様が亡くなられたという2月の満月のころに……。西行がこんな思いを歌によんだことは、よく知られている。おどろくのは、その願...
2017/3/10付 「災後」という言葉は昔からあったようだ。たとえば18世紀末の雲仙・普賢岳噴火を記録した明治時代の文献には「災後藩庁ノ用意」なる項目があるという。やはり明治期には、濃尾地震に...
2017/3/8付 昔、映画評論家の淀川長治さんがラジオ番組で、映画から学んだ人生訓の一つとして「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」という言葉をあげていた。これは実際に心理学や脳科学...
2017/2/26付 「降る雪や明治は遠くなりにけり」。昔を懐かしんだ俳人、中村草田男に、ただならぬ雪の句がある。「此日(このひ)雪一教師をも包み降る」「頻(しき)り頻るこれ俳諧の雪にあらず」「...
2017/2/6付 いまの値段だと何千円だろう。戦前の東京や大阪では、1円ポッキリで市内ならどこにでも行ってくれる「円タク」が隆盛だった。ところが1938年にはメーター制が導入されたというから、...
2017/1/29付 「悪い子は地獄行きだぞ!」。恐ろしい鬼の声が響く。巨大な角が生え全身を毛が覆う。鈴を鳴らし街を練り歩く。仮装の若者が異界のものを演じるウィーンの祭りだ。ここで育った民族学者...
2017/1/26付 「洛中」とは京都の古くからの市街地をさす。その域内で最も古い建造物といわれるのが大報恩寺、別名、千本釈迦堂の本堂だ。1227年建立の国宝である。太い柱には「応仁の乱」の時の...
2017/1/8付 バブル期の日本で、ハナキンは輝いていた。若い人たちは聞き慣れぬだろうが「花の金曜日」の略である。ちょうど週休2日制が普及しつつあったから金曜の夜は心ウキウキ、街に出てパァーッ...
2016/12/22付 つり屋根がいまでも斬新な国立代々木競技場と、法隆寺夢殿を模した日本武道館。1964年東京オリンピックを象徴する2つの施設は驚くべき突貫工事で完成した。工期は代々木が1年半...
2016/12/6付 歌人・斎藤茂吉は感情の人である。気分の波が大きい。並外れて、せっかちだった。すぐに癇癪(かんしゃく)をおこし、激怒した。人一倍、好奇心も強かった。戦前、精神科医として欧州に...
2016/12/3付 日本書紀には685年、天武天皇が博戯を見物したとある。すごろくなどだったらしい。当時は牛馬が賭けられたという。しかし、次の持統天皇の代には早くも禁令が下る。その後、つえで百...
2016/11/13付 そのとき、長年の謎が解けた。敦賀半島に残る出産のための小屋を調べて地元の人の話を聞くうち、ウブスナという言葉の語源をつきとめる。大家の柳田国男がどうしても分からないと嘆い...
2016/10/13付 落語には「くすぐり」がつきものである。本筋と関係のない駄じゃれやギャグをちょいと織り交ぜて観客の笑いを誘う。その昔「お正月に坊さんが2人で和尚がツー」などとやっていた林家...
2016/10/10付 老夫婦とベテラン店員が心から別れを惜しんでいる。「またいつか、どこかでお会いしたいわね」と客の婦人。「ありがとうございます」と頭を下げる店員。先月末、千葉県で「そごう柏店...
2016/9/22付 ふと目が止まる。店先に、珍しい果実が並んでいた。薄い赤紫で、ずんぐりしている。山野に自生しているアケビである。ほのかに甘く、眺めていると、秋風の吹く山道や茂みが浮かんでくる...
2016/9/20付 音が放射状に広がるよう設計した壁掛けラジオ、缶詰を回転させながらカッターが蓋を開ける電気缶切り――。どれも実際に発売された製品だ。技術者の工夫と苦労がうかがえる。東京の足立...
はじめにお断りしなければならないのが 僕は絵やデザインなんかに非常に疎いこと。 おそらく色弱の気があること。 カメラは素人で趣味ですとも言えない程度であることである。 なので今回「買っ...