[春秋要約170305]大手ネット通販会社との取引で疲弊するヤマト運輸は、この先も健全な発展ができるか。<40文字> #sjdis #sjyouyaku
2017/3/5付 最大の顧客である老舗百貨店、三越と決別し、同社の配送業務から撤退する――。38年前、ヤマト運輸の社長だった小倉昌男さんは決断した。胸中を後に著書「小倉昌男 経営学」に記してい...
No time like the present!!
2017/3/5付 最大の顧客である老舗百貨店、三越と決別し、同社の配送業務から撤退する――。38年前、ヤマト運輸の社長だった小倉昌男さんは決断した。胸中を後に著書「小倉昌男 経営学」に記してい...
2017/3/4付 山岳小説で名を成した新田次郎さんが第34回直木賞に輝いたのは1956年だ。芥川賞の方の「同期生」は石原慎太郎さんである。授賞式は2月に当時、銀座8丁目にあった文芸春秋のビルで...
2017/3/2付 1981年、米共和党のレーガン大統領が狙撃されて、病院に運び込まれた。手術台を取り囲んだ医師団を見上げ、「ところで君たちは共和党員だろうね?」。米国では気のきいたジョークを口...
2017/2/28付 台湾で「二・二八事件」が勃発したのは70年前のきょうのこと。鬱積していた中国国民党政権への不満が各地で反政府暴動として火を噴き、それを国民党政権は激しく弾圧した。当時の緊迫...
2017/2/27付 1970年代、旧ソ連のカスピ海沿岸の街、バクー。東芝がプラントを輸出し、エアコン工場の建設が進んでいた。そこを訪れたのが土光敏夫さんである。当時は経団連会長だ。ロシア語を買...
2017/2/26付 「降る雪や明治は遠くなりにけり」。昔を懐かしんだ俳人、中村草田男に、ただならぬ雪の句がある。「此日(このひ)雪一教師をも包み降る」「頻(しき)り頻るこれ俳諧の雪にあらず」「...
2017/2/24付 極彩色の映像をちりばめた「ピストルオペラ」のなかで、鈴木清順監督は女の殺し屋に印象的なセリフを言わせている。「左から右へと、現れては消えていく」――。この世の営みをすべて生...
2017/2/18付 韓国ドラマ「冬のソナタ」が日本で放映されてから14年がたつ。大人の女性を中心に韓流ブームが起こり、作品を撮影した街は日本からの旅行者でにぎわう。韓国の音楽、服、電気製品など...
2017/2/17付 箱はふしぎだ。たいていは四角い。中に何があるのか、知りたくなる。見せてはならない大切なものだろうか。金銀財宝か。いにしえの人は魂を封じこめたり、幸福をよぶ力をおさめたりでき...
2017/2/16付 家を飛び出し、あちこち渡り歩く奔放な異母兄――といえば「男はつらいよ」の寅さんである。本妻の子である妹さくらの心配をよそに、父と芸者の間に生まれたこの兄は足の向くまま気の向...
2017/2/15付 海原が奏でる波の音が聞こえ、風に乗って潮の香りが漂ってくる。東山魁夷が奈良・唐招提寺の御影(みえい)堂のために描いた障壁画だ。別の作品の前におもむくと、滝の音が響く山中で、...
2017/2/11付 東京都内の巨大ターミナル駅、池袋から徒歩で20分。私鉄を使えば1駅という商店街に、1軒のとんかつ店があった。地域の人たちに愛されたものの約20年前に閉店。長く空き家だったこ...
2017/2/9付 少年易老学難成/一寸光陰不可軽。日本で広く知られた漢詩のでだしである。「少年老いやすく学なりがたし/一寸の光陰かろんずべからず」と読み下せば、わかりやすいかもしれない。若いう...
2017/2/5付 けはいは見えるものらしい。窓際に置いた鉢のチューリップがみるみる伸びた。室内だからか思いのほか成長が早い。夜ふくらんだつぼみが、朝にはもう開いていた。薄紅の花びらのまわりだけ...
2017/2/2付 いまから100年前、米名門球団レッドソックスで入団4年目の左腕投手が大活躍していた。初年度こそ2勝だったが、翌シーズンから18勝、23勝と積み上げ、この年は24勝を記録。審判...
2017/1/31付 先週末、東京の上野公園で1本のカンザクラを見た。無数の花びらが冷たい風に揺れている。周りの木々は葉をすっかり落として、真っ青な空を背景に寒さに耐えているふうだ。そんななかで...
2017/1/30付 「見えない洪水」。情報があふれる社会に潜むあやうさを、宇宙開発で有名な工学者、糸川英夫さんたちはそう名づけた。いずれ訪れるかもしれない危機を「ケースD」という近未来小説にま...
2017/1/29付 「悪い子は地獄行きだぞ!」。恐ろしい鬼の声が響く。巨大な角が生え全身を毛が覆う。鈴を鳴らし街を練り歩く。仮装の若者が異界のものを演じるウィーンの祭りだ。ここで育った民族学者...
2017/1/24付 先週、世界でもかなり重量級といえる首脳たちの演説に、相次いで触れる機会があった。まず中国の習近平国家主席。スイスのダボスで開いた国際会議で保護主義への反対を訴えた。次いで、...
2017/1/21付 1920年代に米大統領だったハーディングとクーリッジは総じて評判が良くない。ある史家は「史上最低」とまで書く。前者は在任中に急死後、取り巻きによる汚職が発覚した。後者に目立...