[春秋要約170510]2020年に自衛隊明記の新憲法施行をめざす安倍首相。締め切りありきでうまくいくのか。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/5/10付

「まことに世は〆切(しめきり)である」とコラムニストの山本夏彦さんが名言を残している。「何も原稿のことばかりではない。浮世のことはすべてそうだ」。おっしゃる通り、およそ人間は締め切りがあるから動く。当方だって「いつでもいいよ」で仕事が進んだためしがない
▼大きな話だと締め切りの設定は今年の末とか来年度末とか、あるいは数年先のイベント開催まで、ということになる。昨今しばしば使われる節目は2020年の東京五輪・パラリンピックだろう。ハコモノや道路づくりから教育改革、受動喫煙対策まで2020年がやたら目に付く数字のキレもいいから好都合なのだ。
▼そんな折も折、こんどは安倍首相が憲法改正についても「2020年」を高々と掲げてみせた。段取りはさておいて、とにかく五輪の年の新憲法施行をめざすそうだ。護憲派と改憲派が角突き合わせてきた9条の1項(戦争放棄)と2項(戦力不保持)は残し自衛隊の存在を3番目の項目として明文で書き加えるという。
▼「世は〆切」の鉄則に従えば期限設定も知恵だろう。とはいえ今後たいへんな議論が巻き起こること必定だ。戦力不保持、交戦権否定なのに自衛隊明記とは、体操競技ならH難度のようなものかもしれない。それが五輪の年ありきでうまくいくのかどうか。締め切りに焦ってこしらえた原稿は、やはり不出来なことがある

要約

[298/300文字]
およそ人間は締め切りがあるから動く。
「いつでもいいよ」で仕事が進んだためしがない。

昨今締め切りの設定に使われる節目は、2020年の東京五輪・パラリンピックだろう。
ハコモノや道路づくりから教育改革、受動喫煙対策まで2020年がやたら目に付く。

そんな折も折、安倍首相は憲法改正についても「2020年」五輪の年に新憲法施行をめざすそうだ。
護憲派と改憲派が角突き合わせてきた9条の1項(戦争放棄)と2項(戦力不保持)は残し、自衛隊の存在を3番目の項目として明文で書き加えるという。

期限設定も知恵だろうが今後たいへんな議論が巻き起こること必定だ。
戦力不保持、交戦権否定なのに自衛隊明記とは、H難度のようなもの。
締め切りに焦ってこしらえた原稿は、不出来なことがある。

[198/200文字]
人間は締め切りがあるから動く。
「いつでもいいよ」で仕事が進んだためしがない。

昨今締め切りの設定に使われる節目は、2020年の東京五輪・パラリンピックだろう。
ハコモノや道路づくりから教育改革、受動喫煙対策まで2020年がやたら目に付く。

そんな折、安倍首相は新憲法施行をめざすそうだ。
戦力不保持、交戦権否定なのに自衛隊明記とは、H難度のようなもの。

今後たいへんな議論が巻き起こること必定だ。
締め切りに焦ってこしらえた原稿は、不出来なことがある。