[春秋要約170711]福岡県朝倉市が記録的豪雨によって一変。猛暑の中で始まる地域の再建に助力をしたい。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

2017/7/11付

福岡県朝倉市の杷木(はき)地区を取材で訪ねたのは昨年春だった。通称「朝倉街道」と呼ばれる国道を1時間ほどバスに揺られた。車窓からは有名な三連の水車も眺められる。「筑紫次郎」こと筑後川が街道に近づいたり、遠ざかったりと、のどかな山里の旅の思い出である。
その地区が記録的な豪雨によって一変した姿を紙面や映像で見る。濁流が家々や山の樹木を押し流し、大勢の命を奪い去った。牙をむいた自然の恐ろしさに、改めて震え上がる。あのとき赴いた神社や寺はどうなっただろう。広々とした果樹の畑に被害は出てはいないか一刻も早い復旧や生活の立て直しを祈るしかない。
▼それにしても、なぜこれだけ降ったのか。梅雨前線に向かって、暖かく湿った気流が集まった。さらに山の斜面の影響も加わり、雨雲が同じ場所に次々生まれる状態が長い時間続いたのだという。山がちな列島である。同じような大気の条件はどこでも生じるし、大きな災害の引き金にもなりうる。肝に銘じねばなるまい。
▼朝倉街道沿いにはクスノキの大木が多いことでも知られる。数百年から千年以上の樹齢だ。今回の豪雨で大きな被害を受けた木もあるのだろうが、ほぼ無傷のものもあると聞いた。堂々とした幹回りに、天を隠すような緑の茂り。威容が発するパワーの後押しで、猛暑の中での地域の再建が始まる。少しでも助力をしたい。

要約

[298/300文字]
昨年春、福岡県朝倉市の杷木地区を取材で訪ねた。

その地区が記録的な豪雨によって一変。
濁流が家々や山の樹木を押し流し、大勢の命を奪い去った。
自然の恐ろしさに、改めて震え上がる。
一刻も早い復旧や生活の立て直しを祈るしかない。

梅雨前線に向かって、暖かく湿った気流が集まった。
さらに山の斜面の影響で、雨雲が同じ場所に次々生まれる状態が長い時間続いたのだという。
同じような大気の条件はどこでも生じるし、大きな災害の引き金にもなりうる。

朝倉街道沿いにはクスノキの大木が多い。
今回の豪雨で大きな被害を受けた木もあるのだろうが、ほぼ無傷のものもあると聞いた。
堂々とした幹回りに、天を隠すような緑の茂り。
猛暑の中での地域の再建が始まる。
少しでも助力をしたい。

[184/200文字]
福岡県朝倉市が記録的な豪雨によって一変。
一刻も早い復旧や生活の立て直しを祈るしかない。

梅雨前線に向かって、暖かく湿った気流が集まった。
さらに山の斜面の影響で、雨雲が同じ場所に次々生まれる状態が長い時間続いたのだという。

朝倉街道沿いにはクスノキの大木が多い。
今回の豪雨で大きな被害を受けた木もあるのだろうが、ほぼ無傷のものもあると聞いた。
猛暑の中での地域の再建が始まる。
少しでも助力をしたい。