[春秋要約170129]半世紀前「ノロの神祭り」に出会った海外の民族学者の写真が加計呂麻島再生を応援。<39文字> #sjdis #sjyouyaku
2017/1/29付 「悪い子は地獄行きだぞ!」。恐ろしい鬼の声が響く。巨大な角が生え全身を毛が覆う。鈴を鳴らし街を練り歩く。仮装の若者が異界のものを演じるウィーンの祭りだ。ここで育った民族学者...
No time like the present!!
2017/1/29付 「悪い子は地獄行きだぞ!」。恐ろしい鬼の声が響く。巨大な角が生え全身を毛が覆う。鈴を鳴らし街を練り歩く。仮装の若者が異界のものを演じるウィーンの祭りだ。ここで育った民族学者...
2017/1/28付 1953年は冷戦が深まった年である。このころ、米国とソ連は核兵器の開発競争にしのぎを削り、相次いで水爆実験に踏み切っていた。第2次大戦の直後から「世界終末時計」を公表してき...
2017/1/24付 先週、世界でもかなり重量級といえる首脳たちの演説に、相次いで触れる機会があった。まず中国の習近平国家主席。スイスのダボスで開いた国際会議で保護主義への反対を訴えた。次いで、...
2017/1/20付 「よし、わかった!」。角川映画の「金田一耕助」シリーズには、事件に出くわすと早合点してこう叫ぶ警部がいつも出てきた。大して調べもしないうちに「わかった」だから、その推理は見...
2017/1/17付 「これから何をやるつもりか?」。江戸幕府の大政奉還の直後、西郷隆盛が坂本龍馬に聞いた。「新政府の役人などまっぴらごめんだ。世界の海援隊でもやるかな」。倒幕に奔走した志士の答...
2017/1/16付 ゴルフのロリー・マキロイ選手が3年後の東京五輪に参加しないと表明した。ジカ熱への感染を懸念してスター級がほとんど出なかったリオ五輪に続き、凡戦を見せられるのかとがっかりであ...
2017/1/15付 米国の経済学者ポール・サミュエルソンは若いころ、著名な数学者のスタニスワフ・ウラムに問いかけられた。「真理であり、かつ自明でない社会科学の定理を、ひとつ教えてくれ」。自然科...
2017/1/14付 かつてはごく普通に、むしろ肯定的な意味合いで使われていたが、いまでは使うべきではないとされる言葉がある。「寿退職」もそのひとつだ。結婚した女性はみな会社を辞め、それが祝福さ...
2017/1/13付 約300と0。トランプ次期米大統領が、昨年11月の選挙での勝利後「ありえない!」などツイッターに投稿をした数と記者会見に応じた回数だ。その0が、やっと1になった。10本もの...
2017/1/11付 ウィリアム・シェークスピアはちゃめっ気があった。ある時、王役の人気俳優がファンと密会の約束をするのを盗み聞いた。なりすまし先回りする。本人が来ると「(英王室の開祖)ウィリア...
2017/1/10付 2011年から12年、本紙に連載された安部龍太郎さんの小説「等伯」の終盤は、何度読んでも心が揺さぶられる。絵師の長谷川等伯が首をかけて豊臣秀吉のために描いた水墨画「松林図屏...
2017/1/9付 夏の朝、1機の偵察機が消息を絶った。撃墜されたようだ。第2次大戦末期、イタリアの島からフランスに向けて、地中海を飛行中だった。操縦士は仏作家サン・テグジュペリ。ナチスドイツに...
2017/1/7付 コンビニのおにぎりや弁当が並ぶ棚に、見慣れぬ黒い容器を見かけ手に取った。「七草がゆ」とある。小袋の塩もついていた。店員さんによると「お昼時にはバーッとはけますよ」とのことだ。...
2017/1/5付 夜の街から子どもが消えた――。年末年始、繁華街の見回りをしていた知人の防犯ボランティアにこんな話を聞いた。以前は盛り場をうろつき、飲食店やゲームセンターにたむろする中・高生の...
2017/1/1付 「あらたまの年の始めのくりやにて水に触れれば時うごきだす」。本紙の歌壇に載った名古屋市の稲熊明美さんの一首だ。くりやは台所。歌には「近年は薄れつつある新年の聖性が描かれている...
2016/12/21付 きょうは冬至。北半球では最も昼の時間が短い。「一年の短さをいひ柚子(ゆず)湯かな」(岩井善子)。句のようにユズを浮かべた風呂に浸ったり、小豆入りのおかゆや煮たカボチャを食...
2016/12/18付 東京の下町。うまい魚と日本酒を出す居酒屋で独酌を楽しんでいたら、カウンターの隣の席に座ったおやじが紫煙をくゆらし始めた。料理にも手をつけずプカリ、プカリ。本人はご満悦の体...
2016/12/17付 ロシアにもロシア人にも幻滅した。もう名文句やもったいぶった態度にはうんざりだ。そう書いたのは「人間の絆」などで知られる作家サマセット・モームである。1917年、革命が進行...
2016/12/16付 師走の京の風物詩、西本願寺の「すす払い」は20日行われる。何百枚もの畳を竹棒でたたき、大うちわであおぐあの行事だ。だが、今年はさま変わりする。実は寺は今、新しい門主の就任...
2016/12/8付 「暗闇の彼方(かなた)に光る一点を/今駅舎(えき)の灯と信じつつ行く」。高倉健さん主演の映画「駅 STATION」にこんな歌が出てくる。健さん演じる刑事に、ある死刑囚から届...