[春秋要約161203]地域活性化「カジノ法案」で、ギャンブルが人々の将来をむしばまないように望みたい。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2016/12/3付

日本書紀には685年、天武天皇が博戯を見物したとある。すごろくなどだったらしい。当時は牛馬が賭けられたという。しかし、次の持統天皇の代には早くも禁令が下る。その後、つえで百度打つといった罰則も定まった。万葉の昔から賭博は人を惑わせたのだろう。
▼中世、ばくち打ちは特異な能力を備えた「職人」とされた。「負けが込んで来て、あるだけ賭けるというような相手とは勝負するな。向こうに勝機が移ったと思え」と引き際の戦略が徒然草に紹介されている。こんな戒めが今に残るということは、勝ちに酔って潮時を間違え、身を持ち崩した人もさぞ多かったに違いない。
「カジノ法案」が衆院の委員会を通った。成立すれば、施行後1年以内をメドに政府は必要な法制上の措置を取るという。数年後、日本のどこかにカジノが立つ可能性がある。競馬や競輪にパチンコと手軽なギャンブルがあり、依存症の疑いがある人は536万人に上る。そこへルーレットやカードを使う真打ちの参入だ。
▼大相撲の元関脇、貴闘力忠茂さんは、現役時代から競馬などに熱中し、ついに違法な野球賭博に手を染め、角界を追われた。家族とは離ればなれになっている。つぎ込んだ金は5億円にもなるそうだ。今は焼肉店経営の傍ら、講演で病気の怖さを説く。地域活性化の看板の下で、人々の将来をむしばまないように望みたい。

要約

[296/300文字]
日本書紀には天武天皇が博戯を見物したとある。
当時は牛馬が賭けられた。
しかし、次の持統天皇の代には早くも禁令が下り、罰則も定まった。
昔から賭博は人を惑わせたのだろう。

中世、ばくち打ちは特異な能力を備えた「職人」とされた。
引き際の戦略が徒然草に紹介されるほど、身を持ち崩した人も多かったに違いない。

「カジノ法案」が衆院の委員会を通った。
数年後、日本にカジノが立つ可能性がある。
現在、ギャンブル依存症の疑いがある人は536万人に上る。
そこへルーレットやカードを使う真打ちの参入だ。

元関脇貴闘力忠茂さんは、違法な野球賭博に手を染め、角界を追われた。
今は焼肉店経営の傍ら、講演で病気の怖さを説く。
地域活性化の看板の下で、人々の将来をむしばまないように望みたい。

[189/200文字]
日本書紀には天武天皇が博戯を見物したとある。
しかし、次の持統天皇の代には早くも禁令が下り、罰則も定まった。

中世、ばくち打ちは「職人」とされたが、身を持ち崩した人も多かったに違いない。

「カジノ法案」が衆院の委員会を通り、日本にもカジノが立つ可能性がある。
現在、ギャンブル依存症の疑いがある人は536万人に上る。
そこへルーレットやカードを使う真打ちの参入だ。

地域活性化の看板の下で、人々の将来をむしばまないように望みたい。