[春秋要約170206]初乗り運賃値下げなど知恵を絞ってタクシー利用者減と値上げの悪循環を止めよう。<38文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/2/6付

いまの値段だと何千円だろう。戦前の東京や大阪では、1円ポッキリで市内ならどこにでも行ってくれる「円タク」が隆盛だった。ところが1938年にはメーター制が導入されたというから、円タク時代は意外に短い。その呼び名だけがしばらくは残ったようである。
均一料金は戦後も復活せず、タクシーといえばメーター制が常識となって現在に至る。便利で快適、ぼったくりの心配もないのだが、料金がカチャカチャと上がっていく「恐怖」がつきものだ。しかも初乗り運賃は値上がりが続き、東京などでは700円を超えた。思い返せば80年代には、五百円玉でお釣りがきたはずだ。
▼そんな昔を思い出す「410円」の表示である。こんど東京23区などで運賃が大幅に安くなった……といっても初乗りを従来の2キロメートルから1キロメートル強に縮めて値下げし、「ちょい乗り」をしやすくしたわけだ。距離が長いと割高になるとはいえ使い勝手はなかなかよい。利用者減と値上げの悪循環に歯止めがかかるだろうか。
▼効果のほどはまだ見通せないが、こういう改革ができたのだからいろいろ知恵は絞れよう。スマホの配車アプリを使った料金事前確定や相乗りシステムも実証実験に向かうという。そういえば、成田や羽田との行き来にはすでに定額タクシーがある。メーターにハラハラせずに済む、21世紀版の円タクが街を走ってもいい

要約

[296/300文字]
戦前は「円タク」が隆盛だったが1938年にはメーター制が導入された。

料金が上がっていく「恐怖」がある上、初乗り運賃は値上がり続き。
東京などでは700円を超えた。
80年代には、五百円玉でお釣りがきたはずだ。

そんな昔を思い出す「410円」の表示である。
初乗りの距離を縮めて値下げし、「ちょい乗り」をしやすくしたわけだ。
距離が長いと割高だが使い勝手はなかなかよい。
利用者減と値上げの悪循環に歯止めがかかるだろうか。

こういう改革ができたのだからいろいろ知恵は絞れよう。
スマホの配車アプリを使った料金事前確定や相乗りシステムも実証実験に向かうという。
成田や羽田との行き来にはすでに定額タクシーがある。
メーターにハラハラせずに済む、21世紀版の円タクが街を走ってもいい。

[199/200文字]
タクシーは料金が上がる「恐怖」がある上、初乗り運賃は値上がり続き。
80年代には五百円玉でお釣りがきていたが、東京などでは700円を超えた。

そんな昔を思い出す「410円」の表示。
初乗りの距離を縮めて値下げし、「ちょい乗り」をしやすくした。
長距離は割高だが使い勝手はなかなかよい。
利用者減と値上げの悪循環に歯止めはかかるか。

こういう改革ができたのだからいろいろ知恵は絞れよう。
成田ー羽田間の定額タクシーのような、21世紀版の円タクが街を走ってもいい。