[春秋要約170221]世界再編の黒子としてバフェット氏のように賢く資金を使う投資家の存在感は高まる。<39文字> #sjdis #sjyouyaku

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

2017/2/21付

インドで日用品の最大手は英蘭系ユニリーバの現地法人だ。農村の女性たちに商取引や契約の知識を教え低所得者も買える値段でせっけんを売ってもらう事業モデルを築いた。現地法人の従業員には一定の期間、農村での生活を義務づけ、地域密着に力を入れている
▼米食品大手のクラフト・ハインツにとってはそうした新興国市場での成長力も取り込みたかったのかもしれない。1430億ドル(約16兆1600億円)での買収提案はユニリーバが拒否し、早々に撤回したが、実現すれば巨大な消費財企業が誕生するはずだった。世界再編が水面下でもうごめいていることを感じさせた。
注目したいのはクラフト・ハインツの大株主でウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイの動きだ。投資ファンドと組み、2013年にケチャップで有名なHJハインツを買収。15年にブランド力のあるクラフト・フーズと合併させ、そして今回の提案だ。矢継ぎ早というのはこのことだろう。
▼最近はアップル株の保有を大幅に増やし、上位株主に入ってもいるバフェット氏は業績が大きく振れやすいハイテク株を嫌ってきたが、配当などの株主還元が充実していることに着目したようだ。賢く資金を使うためなら変わることをいとわないというわけだろう。再編の黒子として、投資家の存在感は高まるばかりだ。

要約

[300/300文字]
米食品大手のクラフト・ハインツは英蘭系ユニリーバの新興国市場での成長力を、取り込みたかったのかもしれない。
1430億ドルでの買収提案をユニリーバが拒否したが、世界再編が水面下でもうごめいていることを感じさせた。

注目はクラフト・ハインツの大株主のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイの動きだ。
2013年にHJハインツを買収、15年にクラフト・フーズと合併、そして矢継ぎ早に今回の提案。

最近はアップル株の保有を大幅に増やし、上位株主に入ってもいる。
バフェット氏は業績が振れやすいハイテク株を嫌ってきたが、株主還元の充実に着目したようだ
賢く資金を使うためなら変わることをいとわない。
再編の黒子として、投資家の存在感は高まる。

[192/200文字]
クラフト・ハインツのユニリーバへの買収提案は拒否されたが、世界再編の動きを感じさせた。

注目はクラフト・ハインツの大株主のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイの動きだ。
2013年にHJハインツを買収、15年にクラフト・フーズと合併、そして矢継ぎ早に今回の提案。

最近はアップルの上位株主にも入ってもいる。
賢く資金を使うためなら変わることをいとわない。
再編の黒子として、投資家の存在感は高まる。