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[春秋要約170428]米軍基地移設で辺野古周辺部埋め立て開始。同胞の面影を胸にゲート前で座り込むのか。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/4/28付

2年前に芥川賞を受けたタレント、又吉直樹さんの第2作「劇場」を読もうと、文芸誌「新潮」4月号を手に取った。原稿用紙約300枚の長編恋愛小説を堪能した。同じ号に大城立裕さんの「B組会始末」と題した小品が載っていた。胸にしみ入るような物語だった。
▼今年92歳になる大城さんは1967年、「カクテル・パーティー」で沖縄の作家として初めて芥川賞を受賞した。ちょうど50年前だ。新作は沖縄の旧制中学の同窓のうち戦禍を生き延びた数人が、時々集う会合で交わすとりとめのない昔語りを淡々と描く。中学対抗の相撲大会やケンカ騒動による特高警察の取り調べ……。
▼大城さんの実体験なのか、虚構なのかは判然としない。中学の軍事教練の教官は日露戦争に出征した経験を持つ総入れ歯の老人だった。教官の思い出話で一同は大いに笑う。が、先の沖縄戦での非業の死を思い、皆がしんみりする。様々な感慨もやがて線香の煙のように消えてしまうのか。老いの境地を枯れた筆でつづる。
▼沖縄の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題で政府は沿岸部の埋め立て工事に着手した。辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込むおじい、おばあの姿を何度か見かけたことがある。彼らの胸に去来するのは地上戦で散った同胞の面影なのか。大城さんの近著に触れそんな思いがよぎった

要約

[285/300文字]
文芸誌「新潮」4月号に大城立裕さんの「B組会始末」と題した小品が載っていた。

沖縄の旧制中学の同窓のうち戦禍を生き延びた数人が、時々集う会合で交わすとりとめのない昔語りを淡々と描く。

大城さんの実体験なのか、虚構なのかは判然としない。
中学の軍事教練の教官は日露戦争に出征した経験を持つ総入れ歯の老人だった。
教官の思い出話や先の沖縄戦での非業の死。
老いの境地を枯れた筆でつづる。

沖縄の米軍普天間基地の移設問題で政府は名護市辺野古周辺部の埋め立て工事に着手した。
米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込むおじい、おばあの胸に去来するのは地上戦で散った同胞の面影なのか。
大城さんの近著に触れそんな思いがよぎった。

[197/200文字]
大城立裕さんの「B組会始末」は、沖縄の旧制中学の同窓で戦禍を生き延びた数人が交わす昔語りを淡々と描く。

実体験なのか、虚構なのかは判然としない。
中学の軍事教練の教官の思い出話や先の沖縄戦での非業の死。
老いの境地を枯れた筆でつづる。

米軍普天間基地の移設問題で政府は名護市辺野古周辺部の埋め立て工事に着手した。
シュワブのゲート前で座り込むおじい、おばあの胸に去来するのは地上戦で散った同胞の面影なのか。
そんな思いがよぎった。