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[春秋要約160909]全国の引きこもりは54万人、長期化も心配。支援者の助けで外に出てはどうか。<36文字> #sjdis #sjyouyaku

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2016/9/9付

もう秋は来ていた猛暑と台風の風雨に追われるうち、いつまでも夏が続く気になっていたようだ。知らぬ間に月日は移ろう。蝉の声は消えた。夜中に、かすかな虫の音に気づく。風には涼しさが紛れ込んでいる9日は季節の変わり目を祝う「重陽の節句」にあたる。
▼無病息災を祈る年中行事だが、日本では廃れてしまった。発祥の地である中国では、唐時代には家族そろって小高い山に登った。酒宴を開き邪気を払った。受験勉強で一人、長安の都にいた17歳の詩人、王維は「いまごろ、ふるさとの親兄弟は山に登っているだろう。そこに自分だけがいない」と望郷の思いを詠んでいる
▼晩年の杜甫の詩「登高」はもの悲しい。故郷を離れ放浪を続ける詩人は、重陽節に一人で高台に登るよるべない身は病気がちで、すっかり年をとった。重ねた苦労が次々に浮かび恨めしい。邪気ならぬ憂さを酒で晴らそうにも老体が受け付けない。そんな嘆きは、高みで過去を振り返り、孤独感が募ったためだろうか。
▼全国に「引きこもり」の人が54万人いると分かった。学校や職場になじめず家を出ない。長期化も心配という。抜け出せた人は支援者の助けで外に出たらしい。誰かと高台に立って、秋風に吹かれてみてはどうか。仲間がいれば、杜甫のような孤独もはね返せる。ともに遠くを見渡せば、人の世に戻る気持ちも湧いてくる

要約

[292/300文字]
もう秋は来ていた。
9日は季節の変わり目を祝う「重陽の節句」にあたる。

無病息災を祈る年中行事だが、日本では廃れてしまった。
発祥の地である中国では、唐時代には家族そろって小高い山に登った。
酒宴を開き邪気を払った。

晩年の杜甫の詩「登高」はもの悲しい。
故郷を離れ放浪を続ける詩人は、重陽節に一人で高台に登る。
高みで過去を振り返り、孤独感が募ったためだろうか。

全国に「引きこもり」の人が54万人いると分かった。
学校や職場になじめず家を出ない。
長期化も心配という。
抜け出せた人は支援者の助けで外に出たらしい。
誰かと高台に立って、秋風に吹かれてみてはどうか。
仲間がいれば、杜甫のような孤独もはね返せる。
ともに遠くを見渡せば、人の世に戻る気持ちも湧いてくる。

[192/200文字]
9日は「重陽の節句」にあたる。
無病息災を祈る年中行事だが、日本では廃れてしまった。
中国では唐時代には家族そろって小高い山に登った。
酒宴を開き邪気を払った。

全国に「引きこもり」の人が54万人いる。
学校や職場になじめず家を出ない。
長期化も心配という。
抜け出せた人は支援者の助けで外に出たらしい。
誰かと高台に立って、秋風に吹かれてみてはどうか。
仲間がいれば、孤独もはね返せる。
ともに遠くを見渡せば、人の世に戻る気持ちも湧いてくる。