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[春秋要約170309]学校法人「森友学園」をめぐる疑惑は、会計検査院に解明作業を任せて済む話ではない。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/3/9付

「シ、ノタマワク……」。湯川秀樹博士は子どものころ、祖父から四書五経を徹底的に仕込まれたという。意味はまるでわからなくとも、文字だけをひたすら声に出して読む「素読」だ。漢字の群れを前に、つらかった、逃れたかったと自伝「旅人」に書き残している
▼それでもこの苦労は長じて大いに役立ったというのが、のちに日本人として初のノーベル賞を受賞した博士の述懐だ。偉人のそんな体験談も手伝ってか、いまでも漢籍素読をモットーにする学校がたまにある。目下、政界を巻き込んだ大騒動を巻き起こしている学校法人「森友学園」の運営する塚本幼稚園もそのひとつだ
▼私学だから教育内容にはさまざまな工夫があっていい。とはいえ運動会の選手宣誓で「安倍首相がんばれ」「安保法制国会通過よかったです」などと政治的主張まで「素読」させるのは脱線が過ぎよう湯川博士は素読の効用を「漢字への慣れ」だと説いた。この学園も、軟らかい幼児の頭を慣らすのに余念がないらしい。
理事長は道徳教育の大切さをしきりに訴えてきたようだが、新設予定の小学校をめぐる疑惑の山は道徳とは縁遠い。ここは国会に関係者を呼び、あれこれ尋ねてみるのも手だ。会計検査院に解明作業を任せて済む話ではなかろう。四書五経の素読は「大学」から始まる。その一節にいわく「物に本末あり、事に終始あり」。

要約

[298/300文字]
日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は子どものころ、祖父から四書五経の「素読」を仕込まれたという。
つらかったがこの苦労は役立ったと述懐する。
そんな体験談もあり、漢籍素読をする学校がたまにある。
大騒動を巻き起こしている学校法人「森友学園」運営の塚本幼稚園もそのひとつだ。

私学だから教育内容にはさまざまな工夫があっていいが、運動会の選手宣誓で政治的主張まで「素読」させるのは脱線が過ぎよう。
この学園は、軟らかい幼児の頭を慣らすのに余念がないらしい。

理事長は道徳教育が大切というが、新設予定の小学校をめぐる疑惑は道徳とは縁遠い。
会計検査院に解明作業を任せて済む話ではない。
四書五経の素読は「大学」から始まる。
その一節「物に本末あり、事に終始あり」。

[200/200文字]
漢籍素読をする学校がたまにある。
大騒動を巻き起こしている学校法人「森友学園」運営の塚本幼稚園もそのひとつ。

私学だからさまざまな工夫があっていいが、運動会の選手宣誓で政治的主張をさせるのは脱線が過ぎる。
この学園は、軟らかい幼児の頭を慣らすのに余念がないらしい。

理事長は道徳教育が大切というが、新設予定の小学校をめぐる疑惑は道徳とは縁遠い。
会計検査院に解明作業を任せて済む話ではない。
四書五経「大学」の一節「物に本末あり、事に終始あり」。