2016/9/13付
「リボベジ」をご存じだろうか。
難解なコンピューター用語や、怪しげな犯罪の話ではない。リボーン・ベジタブル(再生野菜)の略で、料理の際に残る野菜の根元やへたを、捨てずに水につけて育てることをいう。芽や葉が伸びれば、それをまた食材として利用する。
▼「おばあちゃんの知恵」のようなこの取り組みが、不思議な名前とともに、エコでおしゃれなプチ園芸として注目されている。空いたビンや缶があれば台所で育てられる手軽さがいい。家計を大きく助けるような豊作は期待できないが、捨てるはずの野菜くずから緑の葉がもこもことわき出てくる様子は、見ていて楽しい。
▼大分市の大分東高校では、生徒たちが「リボベジ研究会」をつくった。リボベジの効果を調べ、レシピを考え、インテリアにも仕上げる。その魅力をイベントや小学校への出前授業などを通して伝えている。研究会によると、大分市内の全世帯がリボベジを1回行うと、約6トンの生ごみが削減される計算になるのだという。
▼「3分の1ルール」。これは食品業界の商慣習のことだ。店への納品は生産から賞味期限までの3分の1の時点、店頭での販売は次の3分の1までとされ、食品ロスの原因となる。食べ物を無駄にしないため、慣行に縛られず知恵を絞ってほしい。生ごみと呼ばれる野菜の切れ端から真っすぐ伸びた芽が、そう訴えている。
要約
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「リボベジ」をご存じだろうか。
リボーン・ベジタブル(再生野菜)の略で、料理の際に残る野菜の根元やへたを、捨てずに水につけて育てることをいう。
この取り組みが注目されている。
大分市の大分東高校では、生徒たちが「リボベジ研究会」をつくった。
研究会によると、大分市内の全世帯がリボベジを1回行うと、約6トンの生ごみが削減される計算になるのだという。
「3分の1ルール」は食品業界の商慣習。
店への納品は生産から賞味期限までの3分の1の時点、店頭での販売は次の3分の1までとされ、食品ロスの原因となる。
食べ物を無駄にしないため、慣行に縛られず知恵を絞ってほしい。
生ごみと呼ばれる野菜の切れ端から真っすぐ伸びた芽が、そう訴えている。
[198/200文字]
「リボベジ」が注目されている。
大分東高校の「リボベジ研究会」によると、大分市内の全世帯がリボベジを1回行うと、約6トンの生ごみが削減される計算になるという。
「3分の1ルール」は食品業界の商慣習。
店への納品は生産から賞味期限までの3分の1の時点、店頭での販売は次の3分の1までとされ、食品ロスの原因となる。
食べ物を無駄にしないため、慣行に縛られず知恵を絞ってほしい。
生ごみと呼ばれる野菜の切れ端から真っすぐ伸びた芽が、そう訴えている。