[春秋要約170829]臍帯血をめぐる事件は再生医療への信頼を損ね、人間の尊厳をないがしろにしている。<39文字> #sjdis #sjyouyaku
2017/8/29付 その桐(きり)の小箱は、家でいちばん大切なものをしまうタンスに収められていた。子どもたちが生まれたときのへその緒である。なにかの折に、母親がめいめいの箱のふたを開けて見せて...
No time like the present!!
2017/8/29付 その桐(きり)の小箱は、家でいちばん大切なものをしまうタンスに収められていた。子どもたちが生まれたときのへその緒である。なにかの折に、母親がめいめいの箱のふたを開けて見せて...
2017/8/17付 石川さゆりさんがカッコいい。相変わらずの若大将、加山雄三さんもうまい。竹原ピストルさんが当世風に歌うと、この曲はこうなるんだ――。などなど、ちまたでは結構な評判らしい。かつ...
2017/8/12付 Ochaya。日本人が目にすればつい「お茶屋」と変換して読みたくなる看板を、タイの首都バンコクのあちこちで見かける。街なかを走る鉄道の駅やショッピング・モールといった人通り...
2017/8/11付 伊丹十三監督の映画「マルサの女」が大ヒットしたのは、ちょうど30年前である。ときはバブル華やかなりし昭和の終わりごろ。カネの亡者たちに立ち向かう、国税局査察部のプロたちの闘...
2017/8/4付 昨年はじめ、米国で共和、民主両党とも大統領候補をまだ決めていなかった頃。かの国に長く住む日本人のシンクタンク研究員が、こう助言してくれたことがある。「トランプとサンダースを泡...
2017/7/22付 「不実な野郎だなあ」「てめえのような不実なやつが」――。むかしの落語や講談のたぐいには、昨今はさほど聞かなくなった「不実」という言葉がよく出てくる。言文一致に挑んだ二葉亭四...
2017/6/30付 ラブ・コネクション。薬物の密輸に使われる手口の一つである。犯罪組織のメンバーが言葉巧みに日本人女性に近づき、恋愛感情を利用して運び屋に仕立て上げる。取り締まり当局から警戒さ...
2017/6/25付 「まったくもって不名誉なことである」。1年あまり前、まだ米大統領候補だったドナルド・トランプ氏は、大手自動車メーカーのフォード・モーターにこんな言葉を投げつけた。小型車「フ...
2017/6/21付 和洋折衷、白黒つけない。喧嘩(けんか)両成敗――。相反する意見や立場の一方に偏るのではなく、それぞれを調和させるように結論へと持っていく。ときに曖昧との批判を受けたりもする...
2017/6/15付 アルゼンチン生まれの世界的な指揮者ダニエル・バレンボイム氏は11日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸でタクトを振った。1967年6月の第3次中東戦争、いわゆる6日間戦争でイ...
2017/6/7付 「ねえ、どっか行こうよー」と子どもたちがせがむ。「つまんないな、日曜日なのに。ねえねえ、どっか行こうってば」。あまりの攻勢に、ゴロ寝を決め込んでいたお父さんもようやくその気に...
2017/5/28付 田植えが終わったばかりの瑞々(みずみず)しい光景のなかに、黄金色の「秋」が混じっている。埼玉県の北部、加須や羽生あたりを歩くと出合うのは、新緑と好対照をなす収穫期の麦...
2017/5/23付 女子工員たちが昼休みに歌うロシア民謡。寮母さんがいつも口ずさんでいる青春歌謡。NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」に流れる歌に、若い世代も新鮮な印象を抱くらしい。1964年の...
2017/5/18付 1989年は、国内外ともに大きなニュースが重なった。昭和天皇の崩御による平成への改元、消費税の導入、リクルート事件に関連した竹下内閣総辞職、幼女連続誘拐殺人事件……。突発事...
2017/5/6付 日本画家、鏑木清方さんが愛した花の一つがアジサイだ。昭和11年に発表した随筆に、その原点を記している。幼い頃、東京・築地の外国人居留地に並ぶ家々の生け垣に、この花をよく見た。...
2017/5/3付 「赤とんぼ」や「からたちの花」など日本的な詩情にあふれた名曲を多く生んだ山田耕筰は、音楽の国際的な交流にも情熱をかたむけた。その取り組みがめぐりめぐって、日本国憲法の中身に決...
2017/4/27付 政治家の失言にはいろいろなパターンがある。ウケをねらって口を滑らせる脱線型、持論に固執する確信犯型、野党やマスコミの追及に逆ギレする興奮型……。その昔には「自分は侠客(きょ...
2017/4/24付 学芸員は観光振興のがん――。ある大臣の発言が2つの面で波紋を呼んでいる。まずは学芸員の役割を巡る独自の見解だが、これは当の学芸員の方々も交え、大いに議論すればいい。気になる...
2017/4/19付 鏡のような海。この表現がぴたり当てはまるのは長崎県の諫早湾だろう。湾の北側を走るJR長崎本線の車窓にも、南側に敷かれた島原鉄道の行く手にも、にぶく光る真っ平らな海が広がる。...
2017/4/9付 「もう行かないとな」「思いきって行っちゃいなさい」。昭和のホームドラマには、こんなセリフがよく出てきた。結婚の話である。お嫁に行きなさい、もう行きなさい……。親たちは娘をこう...