[春秋要約170626]民泊普及の後押しをする法律が施行。秩序を保ち需要にこたえるにはどうすべきか。<38文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/6/26付

上ル下ル西入ル東入ル。京都の街は住所の示し方が独特で、よそ者はまずこれにまごつく。しかしベテランのタクシードライバーは、客にけっして余計な気を使わせないようだ。「どんなホテルでも旅館でも神社仏閣でも名前をどうぞ。ぜーんぶ、頭に入ってますから」
▼ところが最近は、外国人旅行者を乗せて途方に暮れることが多くなったという。宿泊先を書いた紙には○○マンション、××アパートなどとあるだけふつうの民家が目的地であることも多いらしい。「こうなると、さすがに僕らでも見当がつきませんわ」。つまり民泊を利用する人たちが、どんどん増えているのである。
客は安く泊まれる家主は遊んでいる部屋を貸せるシェア経済がたくましく育っているのはたしかだが、その多くが無許可とみられている。市の推計では、違法民泊の利用者が昨年は110万人にのぼるという。1年間に訪れる修学旅行生の数と同じ規模である。ゴミ出しや騒音のトラブルもまた、住民の心配のタネだ
▼民泊の普及を後押しする法律が成立し、来年にも施行される。ルールづくりがようやく追いついてきたわけだが、自治体では独自に規制を上乗せする動きも目立つ。秩序を保ちつつ、需要にきちんとこたえるにはどうしたらいいのだろう。「難儀なことやなあ」。京都を知り尽くした運転手さんもぼやくばかりであった。

要約

[295/300文字]
最近は京都でも民泊を利用する人たちが、どんどん増えている。

客は安く泊まれる。家主は遊んでいる部屋を貸せる。
シェア経済がたくましく育っているのはたしかだが、その多くが無許可とみられている。
市の推計では、違法民泊の利用者が昨年は110万人にのぼるという。
1年間に訪れる修学旅行生の数と同じ規模である。
ゴミ出しや騒音のトラブルもまた、住民の心配のタネだ。

民泊の普及を後押しする法律が成立し、来年にも施行される。
ルールづくりがようやく追いついてきたわけだが、自治体では独自に規制を上乗せする動きも目立つ。
秩序を保ちつつ、需要にきちんとこたえるにはどうしたらいいのだろう。
「難儀なことやなあ」。
京都を知り尽くした運転手さんも、ぼやくばかりであった。

[188/200文字]
最近は京都でも民泊を利用する人たちが、どんどん増えている。

シェア経済が育っているのはたしかだが、その多くが無許可とみられる。
利用者が昨年は110万人にのぼり、ゴミ出しや騒音のトラブルもまた、住民の心配のタネだ。

民泊の普及を後押しする法律が成立し、来年にも施行される。
ルールづくりがようやく追いついてきたわけだが、自治体では独自に規制を上乗せする動きも目立つ。
秩序を保ちつつ、需要にこたえるにはどうすべきか。