[春秋要約161112]トランプ次期大統領の人事で連邦最高裁の多様性と可能性が損なわれないか心配だ。<38文字> #sjdis #sjyouyaku

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2016/11/12付

両親はプエルトリコ移民育ったのはニューヨークの低所得者用住宅。幼いころに父親を亡くすが、逆境にめげずエール大の法科大学院を出てキャリアを積み、司法の頂点に――。米連邦最高裁のソニア・ソトマイヨール判事は米国の多様性と可能性を体現した女性だ
▼7年前、ヒスパニック(中南米系)で初の判事となるこの人を指名したのは、就任まもないオバマ大統領だった。いつの時代でも保守派とリベラル派がせめぎ合う連邦最高裁だが、こうしたオバマ流で司法の空気も変わり、昨年6月には同性婚を容認した。性的少数者への理解を世界中に広げる効果を生んだ判決であった。
▼そんな流れが止まり巻き戻しが始まるのだろうか。9人の判事で構成する連邦最高裁は目下、1人が空席だトランプ次期大統領は、まずはそこに自分好みの判事をあてがうのではないか、そして機会さえあれば、そういう人事を拡大するのではないか。トランプ氏の数々の暴言と重ねて心配する声が少なくないようだ。
▼日本と違い、向こうの最高裁判事は終身制である。いったん就任すれば数十年も在職し、大統領が退いても長く影響力が残る。だからソトマイヨール判事もまだまだ活躍しようが、もし「トランプ派」が増えるようなら彼女の存在感も薄れるかもしれない。多様性では周回遅れのこちら側なのだが、穏やかではいられない。

要約

[285/300文字]
7年前就任まもないオバマ大統領が指名したのは、米連邦最高裁のソニア・ソトマイヨール判事。
ヒスパニックで初、米国の多様性と可能性を体現した女性だ。

いつの時代でも保守派とリベラル派がせめぎ合う連邦最高裁だが、昨年6月には同性婚を容認した。
性的少数者への理解を世界中に広げる効果を生んだ判決であった。

9人の判事で構成する連邦最高裁は目下、1人が空席だ。
トランプ次期大統領は、そこに自分好みの判事をあてがう人事をしないかと、心配する声が少なくない。

ソトマイヨール判事もまだまだ活躍しようが、トランプ派が増えるようなら彼女の存在感も薄れるかもしれない。
多様性では周回遅れのこちら側なのだが、穏やかではいられない。

[199/200文字]
就任まもないオバマ大統領が指名したソニア・ソトマイヨール判事。
ヒスパニックで初、米国の多様性と可能性を体現した女性だ。
連邦最高裁は昨年6月に同性婚を容認し、性的少数者への理解を世界中に広げた。

9人で構成する連邦最高裁は1人が空席だ。
トランプ次期大統領は、そこに自分好みの判事をあてがう人事をしないか心配されている。
トランプ派が増えれば彼女の存在感も薄れるかもしれない。
多様性では周回遅れの日本だが、穏やかではいられない。