[春秋要約161217]安倍首相が対話の名手のロシア大統領に翻弄されていては北方領土がどんどん遠くなる。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2016/12/17付

ロシアにもロシア人にも幻滅した。もう名文句やもったいぶった態度にはうんざりだ。そう書いたのは「人間の絆」などで知られる作家サマセット・モームである。1917年、革命が進行していたロシアに、英情報部の密命を帯び、潜入した体験がもとになっている
モームは人間観察の達人だった。情報網を作り、臨時政府の首相ケレンスキーと頻繁に会って交渉した。政府方針が日々変わる首相は演説はするが、どちらに行くべきか分かっていない。様子を見ているだけの抜け殻と見抜いた。結局、十月革命が起きレーニンとトロツキーが政権を握り、革命阻止の任務は失敗する
▼スパイの腕前は現在のロシアの大統領の方が上かもしれない。対話の名手である。人心操縦術にたけ、自分は交渉相手が望むような人物だと思わせる。「強いロシア」を掲げ国民の高い支持を得ているのも、旧ソ連のKGBの訓練で磨きをかけた「人たらしの術」のおかげらしい。(木村汎著「プーチン―内政的考察」)
▼安倍首相にはどう映っているか。鳴り物入りの会談は平和条約への決意表明にとどまった北方領土にはにべもないモームは半年早ければ、まだ可能性があったと嘆いたこの問題も時機を逸したのか。トランプ旋風で再び世界は変わった。もったいぶった話術に翻弄されているうちに、北の島々はどんどん遠くなる

要約

[286/300文字]
作家サマセット・モームは1917年、英情報部の密命を帯び革命が進行していたロシアに潜入。
「名文句やもったいぶった態度にはうんざりだ。」と書いた。

臨時政府の首相ケレンスキーは演説はするが、様子を見ているだけの抜け殻と見抜いた。
結局、十月革命が起き、レーニンとトロツキーが政権を握り、革命阻止の任務は失敗する。

現在のロシアの大統領は対話の名手で人心操縦術にたけている。
国民の高い支持も、KGBで磨いた「人たらしの術」のおかげらしい。

安倍首相にはどう映っているか。
会談では平和条約への決意表明にとどまった。
北方領土には、にべもない。
トランプ旋風で再び世界は変わった。
もったいぶった話術に翻弄されているうちに、北の島々はどんどん遠くなる。

[194/200文字]
サマセット・モームは英情報部の密命を帯び革命が進行していたロシアに潜入。
臨時政府の首相ケレンスキーは様子を見ているだけと見抜いたが、十月革命が起き革命阻止の任務は失敗する。

現在のロシアの大統領は対話の名手で人心操縦術にたけている。

安倍首相にはどう映っているか。
会談では平和条約への決意表明にとどまった。
トランプ旋風で再び世界は変わった。
もったいぶった話術に翻弄されているうちに、北方領土はどんどん遠くなる。