[春秋要約170211]新設住宅が増加する一方で空き家も急増。リノベーションで街づくりにつなげてほしい。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/2/11付

東京都内の巨大ターミナル駅、池袋から徒歩で20分。私鉄を使えば1駅という商店街に、1軒のとんかつ店があった。地域の人たちに愛されたものの約20年前に閉店。長く空き家だったこの建物がいま、主婦のグループやカップル、外国人旅行者などでにぎわっている
▼街のために役立てたいという家主の希望もあり昨年、地元の若手企業家らが出資カフェと宿に改装したのだ。1階は畳敷きのカフェに変身し、子連れの女性がくつろいだり手芸教室を開いたり。街歩きの若者は昭和を感じさせる空間が新鮮そうだ。2階の元住居は客室になり日本の生活を味わいたい外国人に人気が高い
▼古い家や店の持ち味を生かしつつ、新しい生命を吹き込む。そんなリノベーションという手法を街づくりにつなげる例が広がっている。地方商店街の店舗はショーウインドーを生かし、広い窓のある明るい家に。京都の路地に並ぶ町家4軒をしゃれた現代版長屋にした例もある。主に地元の若い建築家などが手がけている
▼国土交通省の発表によれば、昨年の新設住宅着工戸数は前年に比べ6.4%増えた。一方で全国の空き家はすでに800万戸を超え16年後は2000万戸に達するとの試算もある空き家や空き店舗を街の邪魔者とみるか、資産とみるか。くしの歯が欠けるように更地が増え、見慣れた風景が消えていくだけでは悲しい。

要約

[295/300文字]
池袋から徒歩で20分、私鉄を使えば1駅という商店街に、約20年前に閉店した1軒のとんかつ店が主婦のグループやカップル、外国人旅行者などでにぎわっている。

家主の希望もあり昨年、地元の若手企業家らが出資しカフェと宿に改装したのだ。

古い家や店の持ち味を生かしつつ、新しい生命を吹き込む。
そんなリノベーションという手法を街づくりにつなげる例が広がっている。

国土交通省の発表によれば、昨年の新設住宅着工戸数は前年に比べ6.4%増えた。
一方で全国の空き家はすでに800万戸を超え、16年後は2000万戸に達するとの試算もある。
空き家や空き店舗を街の邪魔者とみるか、資産とみるか。
くしの歯が欠けるように更地が増え、見慣れた風景が消えていくだけでは悲しい。

[199/200文字]
池袋から徒歩で20分の商店街にあった20年前閉店のとんかつ店が昨年、カフェと宿に改装されにぎわっている。

古い家や店の持ち味を生かしつつ再生する、リノベーションという手法を街づくりにつなげる例が広がっている。

昨年の新設住宅着工戸数は前年比6.4%増。
一方で空き家はすでに800万戸を超え、16年後は2000万戸に達するとの試算もある。
空き家や空き店舗を街の邪魔者とみるか、資産とみるか。
更地が増え、見慣れた風景が消えていくだけでは悲しい。