[春秋要約170601]大手企業の選考活動が正式解禁。有為な人材確保にはもっと論述問題を出すべきでは。<39文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/6/1付

「金本位制の機能を略述せよ」「現下世界不況の原因を略述せよ」。これらは戦前に大蔵省の採用試験で出た問題だ。昭和9年刊行で、今で言う「就活」指南本の「就職への道」(松永義治著)が紹介している。金融や経済のしくみを十分理解しているかをみる設問だ。
▼この本が出たころ民間企業はすでに面接重視にシフトしていたが、筆記試験にも良問がみえる。「日本の重要工業を挙げ、その将来について述べよ」。そう出題したのは大成建設の前身である大倉土木だ習ったことが自分の血肉になっているかを見定めようとしている。企業も工夫して骨のある問題を出していたわけだ。
▼残念ながら今は論述式の問題がめっきり減った学生が急増し、企業が採点の手間を嫌うためだ。リクルートキャリア就職みらい研究所の岡崎仁美所長によれば、代わって増えたのがグループ討議。少子化や温暖化対策などを議論させる。ただ、学生一人ひとりについて論理的な思考力を見極めるのは簡単ではないだろう。
企業も有為な人材を採りたいなら、手間を覚悟で論述問題をもっと出してはどうか。文章を書いてもらえば、その学生の考える力はだいぶみえてこよう。就職試験が一つの目標になり、勉強に力を入れるよう促すことにもつながる。きょう、大手企業の選考活動が正式に解禁される。採用のあり方を考えさせる日でもある。

要約

[299/300文字]
昭和9年「就職への道」が出たころ民間企業はすでに面接重視にシフトしていたが、筆記試験にも良問がみえる。
習ったことが自分の血肉になっているかを見定めようと、企業も工夫して骨のある問題を出していたわけだ。

今は学生が急増し、企業が採点の手間を嫌うため論述式の問題がめっきり減った。
代わって増えたのがグループ討議だが、学生一人ひとりの論理的な思考力を見極めるのは簡単ではないだろう。

企業も有為な人材を採りたいなら、手間を覚悟で論述問題をもっと出してはどうか。
文章を書けば、その学生の考える力はだいぶみえてこよう。
就職試験を一つの目標に、勉強に力を入れることにもつながる。
きょう、大手企業の選考活動が正式解禁。
採用のあり方を考えさせる日でもある。

[188/200文字]
今は学生が急増し、企業が採点の手間を嫌うためグループ討議が増えたが、これで学生一人ひとりの論理的な思考力を見極めるのは簡単ではないだろう。

企業も有為な人材を採りたいなら、手間を覚悟で論述問題をもっと出してはどうか。
文章を書けば、その学生の考える力はだいぶみえてこよう。
就職試験を一つの目標に、勉強に力を入れることにもつながる。
きょう、大手企業の選考活動が正式解禁。
採用のあり方を考えさせる日でもある。