[春秋要約160921]縦割りと事なかれ主義が解明を阻む豊洲市場。組織や職員にも協調性や責任感がない。<39文字> #sjdis #sjyouyaku

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2016/9/21付

紀元前3世紀ごろに始まったとされる弥生時代は、水田での稲作など農耕が生活の基盤となった。人々は集団で住み、住居群を堀で囲んだり、灌漑(かんがい)を整備したり、食糧を保管する高床式の倉庫を建てたりした。敵の集団から身を守るために物見台や武器も作ったらしい。
▼いずれも、大がかりな共同作業で、統率者のもと、適切な役割の分担が必須だ失敗は時に大勢の命にかかわるみな、真剣に取り組んだことだろう。東京都の豊洲市場をめぐる騒動を見て考えた。ムラやクニの揺り籠の時期を生きた人々の方が、よっぽど協調的で責任感にあふれる仕事ぶりだったのかもしれない、と。
▼豊洲では血税を投入した最新鋭の市場の建造物の大半で、盛り土のあるはずの地下が空洞となっていた原因はいまだはっきりしない。どんな議論がされ、誰の指示があったのだろう。都庁は会議録や稟議(りんぎ)書もないまま行政を担っているのか。そんな疑念すらわく。極端な縦割りと事なかれ主義も解明を阻んでいるようだ
▼問題が長引き、築地市場の移転が遅れれば、4年後の五輪の準備にも影響が及ぶ恐れがあるという。小池百合子都知事はブラジルから帰国後、すみやかに調査報告を受けると聞くが、硬直した組織や職員の考え方も改める必要がありはしないか。人間は紀元前からどれだけ進歩したのか。そんなことも頭をよぎってしまう。

要約

[297/300文字]
弥生時代は、水田での稲作など農耕が生活の基盤となった。
大がかりな共同作業は、統率者のもと、適切な役割の分担が必須だ。
失敗は時に大勢の命にかかわる。
みな、真剣に取り組んだことだろう。

東京都の豊洲市場をめぐる騒動を見て、弥生時代の人々の方がよっぽど協調的で責任感があったのかもしれないと考えた。
豊洲では市場の建造物の大半で、盛り土のあるはずの地下が空洞となっていた。
原因はいまだはっきりしない。
極端な縦割りと事なかれ主義も解明を阻んでいる。

築地市場の移転が遅れれば、4年後の五輪の準備にも影響が及ぶ恐れがある。
硬直した組織や職員の考え方も改める必要がありはしないか。
人間は紀元前からどれだけ進歩したのか。
そんなことも頭をよぎってしまう。

[199/200文字]
弥生時代は農耕が生活の基盤となった。
失敗は時に大勢の命にかかわる。
みな、真剣に取り組んだことだろう。

豊洲市場では盛り土のあるはずの地下が空洞となっていた。
極端な縦割りと事なかれ主義が解明を阻んでいる。
弥生時代の人々の方がよっぽど協調的で責任感があったのかもしれない。

築地市場の移転が遅れれば、4年後の五輪の準備にも影響が及ぶ恐れがある。
硬直した組織や職員の考え方も改める必要がある。
人間は紀元前からどれだけ進歩したのか。