[春秋要約161012]計画見直しを迫られる東京五輪は誰がどう収めるか。歴史に残る研究例になりかねない。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2016/10/12付

今日は世界史を変えた日である。1492年のこの日、大西洋をわたったコロンブスは陸地を見つけた。黄金の国・日本はすぐそこだと思い込み、島をサン・サルバドル(聖救世主)と名付ける。「新大陸到達」を機に欧州との新しい航路が開け、世界は様変わりする
冒険家は企業家でもあった。航海事業に投資したスペインのイサベル女王と契約を交わしている。見つけた大陸や島で総督になれる。交易で手に入れた金銀や宝石、香料などの10%を無税でもらえるという内容だ。契約を通じ投資家と企業家が利益を分け合う。この仕組みは時代を経て、いまの株式会社につながっていく。
▼今年のノーベル経済学賞は「契約理論」を確立した米大の2教授に決まった。投資家である株主と経営者がどんな契約をすれば会社組織がうまく回るかを研究した。面白いのは契約が万能ではないと分かったことだ。すべてを具体的に決めておくのは難しい。想定外は起きる。そのとき、誰が対応するかが重要だそうだ。
コロンブスは想定外に苦しんだ。住民との争いや熱病の流行などで植民地経営に失敗する。契約と違い行政権を奪われ失意の中、没する。東京五輪の「契約」はどうか。総費用が3兆円超にふくらみ計画を見直したい。だが、国際公約とどう折り合いをつけるか。誰が収めるのか。へたをすれば歴史に残る研究例になる。

要約

[295/300文字]
1492年の今日、大西洋をわたったコロンブスは陸地を見つけた。
航海事業に投資したスペインのイサベル女王とコロンブスは利益を分け合う契約を交わしている
この仕組みはいまの株式会社につながっていく。

今年のノーベル経済学賞は「契約理論」を確立した米大の2教授に決まった。
株主と経営者がどんな契約をすれば、会社組織がうまく回るかを研究。
契約が万能ではないと分かった。
すべてを具体的に決めておくのは難しい。想定外は起きる。
そのとき、誰が対応するかが重要だそうだ。

コロンブスは植民地経営に失敗し苦しんだ。
東京五輪の「契約」は総費用が3兆円超にふくらみ、計画を見直したい。
国際公約とどう折り合いをつけ、誰が収めるのか。
へたをすれば歴史に残る研究例になる。

[195/200文字]
1492年の今日、コロンブスは大西洋渡り陸地を見つけた。
航海事業に投資したイサベル女王とコロンブスは利益を分け合う契約を交わしている
この仕組みはいまの株式会社につながる。

今年のノーベル経済学賞は「契約理論」を確立した米大の2教授に決まった。
契約に想定外が起きたとき誰が対応するかが重要だそうだ。

東京五輪は総費用が3兆円超にふくらみ、計画を見直したい。
国際公約とどう折り合いをつけ、誰が収めるのか。
歴史に残る研究例になりかねない