2016/12/10付
庭に餌台をこしらえたり、河原へバードウオッチングに出かけたりと、世に鳥好きは多い。最近は「鳥カフェ」が人気だという。お茶を飲みながら、インコやオウムが羽ばたく姿や鳴き声を楽しむ。なかでもフクロウカフェは外国人観光客の人気スポットになっている。
▼「野生生物の規制が厳しい欧米では見かけないから」との解説を聞けば複雑な気持ちになるが、フクロウをおっかなびっくり肩に乗せた外国人の姿もまた、鳥人気の証しであろう。そんな熱烈な鳥ファンでなくとも心配になるのが、鳥インフルエンザの感染の広がりだ。養鶏場での殺処分のニュースを聞くたびに心が痛む。
▼今年はその影響が動物園にも及んでいる。名古屋市の東山動植物園や秋田市の大森山動物園では、飼育していたコクチョウなどから陽性反応が出た。鳥インフルエンザは渡り鳥が運んでくるという。このため感染する可能性のある鳥の屋外での展示や、エサやり体験といったイベントを中止する動物園が相次いでいるのだ。
▼東京の上野動物園でもニワトリやアヒル、七面鳥を室内に隔離した。来年は酉(とり)年。来園者からは、「年賀状用の写真を撮りたかったのに」と落胆の声も聞かれる。北の国からやって来たのであろうか、園に面した不忍池では水鳥が羽を休めていた。命懸けで旅を続ける渡り鳥たちに何の罪もないことは分かっているけれど。
要約
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世に鳥好きは多い。
最近は「鳥カフェ」が人気だという。
熱烈な鳥ファンでなくとも心配なのが、鳥インフルエンザの感染の広がりだ。
養鶏場での殺処分のニュースを聞くたびに心が痛む。
今年はその影響が動物園にも及んでいる。
東山動植物園や大森山動物園では、飼育していたコクチョウなどから陽性反応が出た。
鳥インフルエンザは渡り鳥が運んでくるという。
このため感染する可能性のある鳥の屋外での展示や、体験イベントを中止する動物園が相次いでいるのだ。
東京の上野動物園でもニワトリやアヒル、七面鳥を室内に隔離した。
来年は酉年。
来園者からは、「年賀状用の写真を撮りたかったのに」と落胆の声も聞かれる。
命懸けで旅を続ける渡り鳥たちに何の罪もないことは分かっているけれど。
[199/200文字]
熱烈な鳥ファンでなくとも、鳥インフルエンザの感染の広がりは心配だ。
養鶏場での殺処分のニュースを聞くたびに心が痛む。
今年はその影響が動物園にも及んでいる。
鳥インフルエンザは渡り鳥が運んでくるという。
このため鳥の屋外での展示や、体験イベントを中止する動物園が相次いでいるのだ。
来年は酉年。
来園者からは、「年賀状用の写真を撮りたかったのに」と落胆の声も聞かれる。
命懸けで旅を続ける渡り鳥たちに何の罪もないことは分かっているけれど。