[春秋要約170323]東京ではおととい開花宣言があった。日本の文化にとって桜はとても大切な花である。<39文字> #sjdis #sjyouyaku

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 1

2017/3/23付

できることなら春に桜の花の下で死にたいものだ。お釈迦様が亡くなられたという2月の満月のころに……。西行がこんな思いを歌によんだことは、よく知られている。おどろくのは、その願いがかなったことだ。旧暦の2月16日。827年前の今の季節に世を去った
▼列島の住民たちは昔から桜に心ひかれてきたようで、たくさん歌を残してきた。あでやかだった花が色あせたように自分の美貌も衰えた、と嘆いたのは、西行より300年ほど前の人とされる小野小町。我が身をむしばむ病魔を、花を散り急がせる風にたとえてうらんだのは、西行より400年ほど後の武将、蒲生氏郷だ。
▼魅力的すぎる。そんな八つ当たりめいた歌をよんだ人もいる。小野小町と同時代を生きたらしい在原業平だ。この世に桜が一切なければ春はのどかな気持ちでいられるのに、と。桜に向けるまなざしも、桜に触れて湧いてくる感情も、ひとそれぞれなのだけれど、日本の文化にとってとても大切な花なのはまちがいない。
▼東京ではおととい開花宣言があった。伝統をふまえるなら歌のひとつでもよみたいところだが、これがなかなか難しい。生来うたごころに恵まれていないうえ、数年前から開花に不快な生理現象がつきまとうようになった。浮かぶのは業平の歌のパロディーだ。世のなかにスギの花粉がなかったら、は、は、ハークショイ。

要約

[292/300文字]
西行は、できることならお釈迦様が亡くなられた春に桜の花の下で死にたいものだ、と歌によんだ。
小野小町は、あでやかだった花が色あせたように自分の美貌も衰えた、と嘆いた。
蒲生氏郷は、我が身をむしばむ病魔を、花を散り急がせる風にたとえてうらんだ。

在原業平は、魅力的すぎる、と八つ当たりめいた歌をよんだ。
この世に桜が一切なければ、春はのどかな気持ちでいられるのに、と。桜に向けるまなざしも、桜に触れて湧いてくる感情も、ひとそれぞれなのだけれど、日本の文化にとってとても大切な花なのはまちがいない。

東京ではおととい開花宣言があった。
伝統をふまえるなら歌のひとつでもよみたいところだが、生来うたごころに恵まれていないのでこれがなかなか難しい。

[178/200文字]
西行、小野小町、蒲生氏郷、在原業平と列島の住民たちは昔から桜に心ひかれてきたようで、たくさん歌を残してきた。
桜に向けるまなざしも、桜に触れて湧いてくる感情も、ひとそれぞれなのだけれど、日本の文化にとってとても大切な花なのはまちがいない。

東京ではおととい開花宣言があった。
伝統をふまえるなら歌のひとつでもよみたいところだが、生来うたごころに恵まれていないために、これがなかなか難しい。