2017/6/10付
トランプ米大統領をめぐるロシアゲート疑惑や英国の総選挙といった世界的なニュースの陰に隠れてはいるが、こちらも一大事だ。プロ野球の巨人軍が1975年に記録した球団史上ワーストの11連敗を更新してしまった。グラウンドで首をひねる選手ばかりが目立つ。
▼75年といえば、前年「わが巨人軍は永久に不滅です」の名文句で現役を退いた長嶋茂雄氏の監督1年目だ。ファンならずとも「ミスター」の苦悩を察し、心を痛めたものだった。当時とは各チームのカラーや力量は大きく変わったとはいえ、巨人は依然、伝統を誇る球界の盟主的な存在である。何が起きているのだろうか。
▼ある野球通によると、機動力に欠け盗塁できない、守備の連係が悪い、自前で育てた選手が少ない、などの要因があげられるという。年俸総額では12球団中2位。人的資源は豊かなはずだが、適正に配置されていないのかもしれぬ。スタンドでは連日「目を覚ませ」「求ム勝利」といった横断幕が選手に奮起を促していた。
▼総合電機メーカーの衰退とか、百貨店の不振といった流れとも共通項がありそうだ。巨砲よろしく事業部や店舗を並べ経営資源を注ぐが、小回りがきかず変化に取り残される図か。「負けに不思議の負けなし」との格言もある。連敗は13で止まったが、1点差での勝利だ。戦力の冷徹な分析こそ、浮上のカギとなるだろう。
要約
[300/300文字]
プロ野球の巨人軍が球団史上ワーストの11連敗を更新してしまった。
グラウンドで首をひねる選手ばかりが目立つ。
各チームのカラーや力量は大きく変わったとはいえ、巨人は球界の盟主的な存在である。
ある野球通によると、機動力に欠け盗塁できない、守備の連係が悪い、自前で育てた選手が少ない、などの要因があげられるという。
年俸総額では12球団中2位。
人的資源は豊かなはずだが、適正に配置されていないのかもしれぬ。
総合電機メーカーの衰退とか、百貨店の不振といった流れとも共通項がありそうだ。
巨砲よろしく事業部や店舗を並べ経営資源を注ぐが、小回りがきかず変化に取り残される図か。「負けに不思議の負けなし」との格言もある。。
戦力の冷徹な分析こそ、浮上のカギとなるだろう。
[200/200文字]
巨人軍が球団史上ワーストの11連敗を更新。
野球通によると、機動力に欠け盗塁できない、守備の連係が悪い、自前で育てた選手が少ない、などの要因があげられるという。
人的資源が、適正に配置されていないのか。
総合電機メーカーの衰退とか、百貨店の不振といった流れとも共通項がありそうだ。
事業部や店舗を並べ経営資源を注ぐが、小回りがきかず変化に取り残される図か。
「負けに不思議の負けなし」との格言もある。。
戦力の冷徹な分析こそ、浮上のカギとなるだろう。