[春秋要約161110]破天荒な挑戦者だったトランプ氏が次期大統領。人類の未来を背負う自覚をしてほしい。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2016/11/10付

ペンシルベニア通り1600番。米国の首都に立つホワイトハウスの住所だ。新たな主は18キロ離れた巨大な家具の保管庫に赴き、歴代の大統領が使った由緒ある品の中から、好みの物を選びレイアウトする。「使用人たちが見たホワイトハウス」(光文社刊)にあった。
▼「自前で新品をそろえる」。大富豪で聞こえた次期大統領トランプ氏なら、予想を裏切る逆転劇に気前よくこう言い放つか。移民への差別や女性蔑視の発言で支持率を何度も落としながらも、ポピュリズム的な暴言とクリントン候補への攻撃を売りものにしてはい上がり、つばぜり合いを制した。その生命力には舌を巻く。
▼それだけ、米社会の分断の裂け目で救いを求める声は高く、長年、事態を変えられなかった政治エリートへの反発が根強かったということだろう。「メキシコ国境に壁を造る」「同盟国に米軍の駐留経費をより負担させる」「オバマケアは撤回」。やんやの喝采で迎えられた公約に果たして「落とし前」は付けられるのか
政治手腕が未知数の超大国トップの誕生に、マーケットはすくみ世界が身構える。トランプ氏には来年1月の大統領就任式の日から「フットボール」が付いて回る。核攻撃指令用のアタッシェケースの通称だ。人類や地球の行く末までもが全身にのしかかってくる。破天荒な挑戦者の時代は過ぎた。自覚を深めてほしい。

要約

[288/300文字]
移民への差別や女性蔑視の発言で支持率を何度も落としながらも、ポピュリズム的な暴言とクリントン候補への攻撃を売りものにしてはい上がり、つばぜり合いを制した。
次期大統領トランプ氏の予想を裏切る逆転劇だ。

それだけ、米社会の分断の裂け目で救いを求める声は高く、長年、事態を変えられなかった政治エリートへの反発が根強かったということだろう。

政治手腕が未知数の超大国トップの誕生に、マーケットはすくみ、世界が身構える。
トランプ氏には来年1月の大統領就任式の日から核攻撃指令用のアタッシェケース「フットボール」が付いて回る。
人類や地球の行く末までもが全身にのしかかってくる。
破天荒な挑戦者の時代は過ぎた。
自覚を深めてほしい。

[195/200文字]
次期大統領トランプ氏の予想を裏切る逆転劇。
それだけ、米社会の分断の裂け目で救いを求める声は高く、長年、事態を変えられなかった政治エリートへの反発が根強かったのだろう。

政治手腕が未知数の超大国トップ誕生に、マーケットはすくみ、世界が身構える。
来年1月の大統領就任式の日から核攻撃指令用のアタッシェケースも付いて回る。
人類や地球の行く末までもが全身にのしかかってくる。
破天荒な挑戦者の時代は過ぎた。
自覚を深めてほしい。