[春秋要約170805]安倍政権の看板政策「人づくり革命」では社会人の学び直しの支援に取り組んでほしい。<40文字> #sjdis #sjyouyaku

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2017/8/5付

明治20年、東洋大学の前身の私学哲学館を29歳で創立した井上円了は、全国各地への講演活動をライフワークにした。最初は寄付金集めが狙いだったが、民衆が学ぶことの大切さに目を開かされ、61歳で亡くなるまで講演行脚を続けた。社会人教育の先駆けともされる。
▼「全国巡講」と名づけた講演の演題は自らの専門である哲学のほか、修身、宗教、教育、実業など多様な分野にわたった井上は生涯に3度、長期の海外視察旅行をしており、欧米や中南米、インドなど各地での見聞もふんだんに披露した講演は訪れた先が国内2831カ所、計5291回にのぼったという記録がある。
▼そんな井上がいま広がりつつあるオンライン講座を見たなら何を思うだろう。大学の講義をネット経由で受けられる「ムーク」という仕組みが世界で人気を呼んでいる講師は受講者と対面しなくても授業ができる。これなら全国を巡る苦労もなく、講演内容の充実に専念できると明治の教育者はうらやむかもしれない
安倍政権は人材の力を底上げする「人づくり革命」を新たな看板政策に掲げ、内閣改造では担当相も置いた。世の中の変化の速さを考えれば、正面から取り組んでほしいのは社会人の学び直しの支援だ。公共職業訓練にオンライン講座を取り入れるなど、やり方はいろいろあるだろう。井上のような熱意が伴ってこそだが。

要約

[296/300文字]
東洋大学の前身を29歳で創立した井上円了は、61歳で亡くなるまで講演行脚を続け、社会人教育の先駆けともされる。

講演の演題は多様な分野にわたった。
講演は訪れた先が国内2831カ所、計5291回にのぼったという記録がある。

大学の講義をネット経由で受けられる「ムーク」という仕組みが世界で人気を呼んでいる。
全国を巡る苦労もなく、講演内容の充実に専念できると明治の教育者はうらやむかもしれない。

安倍政権は人材の力を底上げする「人づくり革命」を新たな看板政策に掲げ、内閣改造では担当相も置いた。
正面から取り組んでほしいのは社会人の学び直しの支援だ。
公共職業訓練にオンライン講座を取り入れるなど、やり方はいろいろあるだろう。
井上のような熱意が伴ってこそだが。

[198/200文字]
東洋大学の前身を29歳で創立した井上円了は講演行脚を続け、社会人教育の先駆けともされる。
演題は多様にわたり、訪問先が計5291回にのぼった。

今は大学の講義をネット経由で受けられる「ムーク」が世界で人気だ。
全国を巡る苦労もなく、講演内容の充実に専念できる。

安倍政権は「人づくり革命」を新たな看板政策に掲げ担当相も置いた。
社会人の学び直しの支援に取り組んでほしい。
オンライン講座など、やり方はいろいろある。
井上のような熱意が伴ってこそだが。