[春秋要約161230]厄にあえばくじけぬ心が大切だ。厄払いの時節、列島の厄が福に変わるのを待とう。<38文字> #sjdis #sjyouyaku
2016/12/30付 こりゃよい眺めだ。暮れの30日の屋根の上。瓦にまたがって大胆いっぷくしていれば、借金取りは今日も留守だねと帰って行く。のろのろと降りる。長いはしごを窓の敷居にのせ「子供を...
2016/12/30付 こりゃよい眺めだ。暮れの30日の屋根の上。瓦にまたがって大胆いっぷくしていれば、借金取りは今日も留守だねと帰って行く。のろのろと降りる。長いはしごを窓の敷居にのせ「子供を...
2016/12/29付 1941年8月のこと。首相に直属していた総力戦研究所という組織が、米国と戦争すれば日本は必ず負ける、とする分析を内閣に伝えた。これに対し東條英機陸相は「戦争というものは計...
2016/12/28付 鴨長明は「方丈記」に、平安京を襲った大火のありさまを生々しく描いている。1177年4月、強風すさぶ夜の記録だ。都の東南から出た火はあっという間に官庁街に及ぶ。空は真っ赤に...
2016/12/27付 「この瞬間からアメリカ合衆国の日本人は(中略)ほかのアメリカ人とは別の種類の動物になってしまった」。新訳が今年、出版された日系2世作家ジョン・オカダの小説「ノーノー・ボー...
2016/12/26付 流行語にもなった「爆買い」。一時の勢いは衰えたともいわれるが、その隆盛を同じ国の若者はどう感じているのだろう。中国で日本語を学ぶ学生たちの作文集「訪日中国人、『爆買い』以...
2016/12/25付 15世紀イタリアの画家、ボッティチェリの「聖母子」。青いマント姿のマリアは、わが子の未来の運命を思ってか伏し目がちだ。抱かれたイエスは振り返るように母を見上げている。表情...
2016/12/24付 1600年設立のイギリス東インド会社は、はじめは1回の航海のたびにもうけを分け合っていた。まず船を借りたり乗組員の報酬を払ったりするための資金を集める。船がアジアから物産...
2016/12/23付 わが国にはじめてサンタクロースがお目見えしたのは1874年、とする説がある。のちに「免囚保護の父」などと呼ばれる原胤昭(たねあき)が、キリスト教の洗礼を受けた感謝を表すた...
2016/12/22付 つり屋根がいまでも斬新な国立代々木競技場と、法隆寺夢殿を模した日本武道館。1964年東京オリンピックを象徴する2つの施設は驚くべき突貫工事で完成した。工期は代々木が1年半...
2016/12/21付 きょうは冬至。北半球では最も昼の時間が短い。「一年の短さをいひ柚子(ゆず)湯かな」(岩井善子)。句のようにユズを浮かべた風呂に浸ったり、小豆入りのおかゆや煮たカボチャを食...
2016/12/20付 報告義務ナシ、返済不要。ただし基金に拠出したのが誰かは絶対に教えない。かつてこんなユニークな奨学金制度があった。運営する財団は約20年にわたり理工系の若手研究者1735人...
2016/12/19付 コンビニエンスストアのセブンイレブンはなぜこの名前なのか。由来がわからない若者がいると聞くと時の流れを感じる。朝7時から夜11時まで店を開けるのは、日本に上陸した1974...
2016/12/18付 東京の下町。うまい魚と日本酒を出す居酒屋で独酌を楽しんでいたら、カウンターの隣の席に座ったおやじが紫煙をくゆらし始めた。料理にも手をつけずプカリ、プカリ。本人はご満悦の体...
2016/12/17付 ロシアにもロシア人にも幻滅した。もう名文句やもったいぶった態度にはうんざりだ。そう書いたのは「人間の絆」などで知られる作家サマセット・モームである。1917年、革命が進行...
2016/12/16付 師走の京の風物詩、西本願寺の「すす払い」は20日行われる。何百枚もの畳を竹棒でたたき、大うちわであおぐあの行事だ。だが、今年はさま変わりする。実は寺は今、新しい門主の就任...
2016/12/15付 30年ほど前、仏タイヤメーカーのブラジル法人社長をつとめていたカルロス・ゴーン氏の憩いの場はゴム農園だった。インフレが深刻ななか木々を巡れば心が安らいだ。農園はまた企業の...
2016/12/14付 札幌で仕事があり、29年ぶりとされる大雪に遭遇してきた。外国人の観光客はもちろん、雪に慣れているはずの道産子たちまであちこちですってんころりん。日ごろから混みがちな道路は...
2016/12/13付 ことし2016年をあらわす漢字は「苦」だそうだ。もちろん日本ではなく台湾での話。文芸支援団体の「代表字大選」というイベントで選ばれた。きのう清水寺で発表された「金」とは対...
この日曜日は奈良マラソン2016に参加してきました。 おかげさまで3年連続出場することができ、 何とかかんとか完走もできホッとしています。 他のフルマラソンには参加したことがないので、比べよ...
2016/12/11付 多楽(たらく)島――と聞いても、ピンとくる人はほとんどいないだろう。北海道の納沙布岬から45キロ。歯舞群島のいちばん北にある小島である。面積12平方キロ弱というから、東京...